工作室 DIY ルーム標識

修理・自作 ルーム Do It Yourself ㉗


ページ 27/38
前ページへのジャンプボタン 次ページへのジャンプボタン

 

 


スチーム・クリーナーの修理

<警告>スチームクリーナーは、高圧蒸気を扱うため身体に危険を及ぼす恐れがある特に危険性の高い修理です。給水部のキャップには安全弁を備えていますが、正規パーツが入手できるならば、その使用を強くお勧めします。 

購入から1年経過した製品です
スチーム・クリーナー全体像

使用頻度は2ヶ月に1回くらい、風呂場や、換気扇などの掃除に利用しておりました。 ある日、電源を入れてしばらくすると、本体とホースを繋ぐジョイント部から、スチームが吹き出しました。

そのほかの部分は問題ないので、調べてみることにしました。
問題部分

スチームが漏れていたのは、このジョイント部で、ホースとカブラ部を接続した部分を覆うプラスチックのカバーから蒸気が吹き出していました。

問題部分の分解

パーツ交換となると、ホース全体の交換になるようなので、状況を確認するために、ジョイント部を分解してみました。 カプラーのカバーは、ネジ2本を外すことで、簡単に分解できました。

問題部品
カバーの中身は、
① 本体とのカブラー部・・・無傷 ② 熱水突出阻止の安全弁ケース・・・破損
③ 金属ボール・・・無傷

下に3つに割れた②部品の左側は、破損して短くなっていますが、ホースにつながる細いパイプ状になっています。また、右側のつばがついた部分はOリングを挟んで、①のカプラー部と接続しています。 100℃を超える蒸気が通過する部品としては、耐熱性に問題があると思えました。

3つに割れた部品を作ります

アルミ棒

アルミ棒から、小型の卓上旋盤を利用して製作しました。

完成
金属部品の内部は、オリジナルと同様、ボールが完全に出口を塞いでしまわないよう、若干の間隙を残すように加工しています。
完成
 メモ書きの寸法図です。15mm穴の底は、ドリルの先端角のままです。材質はアルミですが、10年以上経過して、ボールとの電蝕と思われる腐食が内部に出ていました。SUSのほうが良いでしょうが、そこまで気合を入れる部品でもないようで、、、
完成
 吐出側の接続は、布被覆のゴムホースを、テレビ用Fコネクタのリングをペンチで圧着しています。接続する5mmの部分は、滑り止めの溝を入れたかどうか、、、覚えていません。

その後の経過

製作部分

上が、製作した部品です。 その後、3年を経過しましたが順調に使用できております。10年経過し、この作業も忘れていました。

【Tips】

※ 本件アイデアを提供させて頂きますが、安全性を含めて作品の完全性を保証するものではありません。 あくまでも自己責任で製作・ご利用ください。