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FT-817ND内蔵リチウムイオン電池の開発


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 FT-817へ装着したリチウムイオンバッテリーの充電方法について説明します。

 






FT-817に実装したLi-Ionバッテリーの充電方法

FT-817に標準添付されているACアダプターは2種類存在します。

FT-817付属のACアダプタについて

左 NC-72A
2008年購入のFT-817NDに付属

右 PA-48A
2013年購入のFT-817NDに付属

Yaesu FT0817付属 NC-72A 銘板部分の拡大

YaesuFT-817ND用ACアダプタNC-72A

定格電流 0.5A  
実測無負荷時電圧13.5V
トランス式のため、スイッチングノイズは発生はありません。

【評価結果】内蔵リチウムイオン電池を満充電可能
・長時間充電を続けると12.6Vを超えるので12.6Vで充電をタイマーで打ち切る必要があります。タイマーを10時間にセットし使い切ったバッテリーを充電すると
<充電開始前>  7.2V
<10時間充電後>11.8V
<20時間充電後>12.3V
<30時間充電後> 12.5V  加筆
<40時間充電後> 12.8V (2012.12.05)
・最大10時間充電3回が良いようです。充電完了後はトリクル充電を避けるためACアダプタを取り外す必要があります。FT-817のPowerをONして常時受信状態で待機させる方法も考えられます。(この場合は、充電電圧とバッテリー電圧が平衡するまでバッテリー電圧は低下します)

PA-46A

YaesuFT-817ND用ACアダプタPA-48A

定格電流 0.3A 
実測無負荷時電圧11.8V
スイッチング方式のため小型軽量
ノイズ多く受信時障害あり

【評価結果】内蔵リチウムイオン電池7割方充電可能
・充電を続けても11.6Vを超えません。
・軽量小型いたわり充電で安心
※11.6Vでは、リチウムイオン電池の大容量と生かせません。常に充電状態で使用する場合は、バッテリーを傷めないという点では良いと思います。
しかし、受信時のノイズが大きく充電時のみの利用になるでしょう。

市販のACアダプタの利用 

秋月電子ACアダプタ

秋月電子 AD-K120P100

定格電流 1A  
実測無負荷時電圧12.4V
スイッチング方式のため小型軽量
ノイズ多く受信時障害あり

【評価結果】内蔵リチウムイオン電池を8割方充電可能
・充電を続けても12.2Vを超えません。
・超小型軽量
外径5.5mm内径2.1mmのDCプラグなので、外径4mmの極性統一#2に付け替えるか、変換ケーブルを作成する必要があります。
秋月電子ACアダプタNT-24-1S1220

秋月電子 NT-24-1S1220

定格電流 2A  
実測無負荷時電圧12.17V
スイッチング方式のため小型軽量
ノイズ多く受信時障害あり

【評価結果】内蔵リチウムイオン電池7割方充電可
・充電を続けても12Vを超えません。
外径5.5mm内径2.1mmのDCプラグなので、外径4mmの極性統一#2に付け替えるか、変換ケーブルを作成する必要があります。
これを使うメリットは送信時にも使用可能という点でしょうか。

【充電器に関する結論】

 最近FT-817NDを購入された方は、PA-48Aが付属していれば(市場ではPA-48AとNC-72Aが混在しているようです2013)それを使えばFNB-85同等の使用は可能です。 FT-817には元々急速充電の考え方はありませんし、NC-72Aはタイマーで保護して過充電を避けることにより、本内蔵リチウムイオン電池を安全に充電することができます。
しかし、充電器の出力電圧が低いため、大容量のリチウムイオン電池を充電するのに時間がかかり過ぎます。そこで出力を12.6~12.8Vに設定した直流電源装置を使用することも考えられますが、出力が可変であることが災いして事故が起きる可能性(そうならないように保護基板が機能しますが)もありますので、万一の事故を避けるために可変できない仕様にすべきでしょう。

【推奨する12.8Vアダプター】
DC15V~16V入力から、12.8Vを出力するアダプターを作りました。ホームシャックでは、これを通して他のHF機と13.8V電源を共有しています。内蔵リチウムイオン電池は12.5V(FT-817表示)以上は充電しませんので、送信可能な常時運用ができます。これだとバッテリーを使い切った状態から10時間で11.9Vまで充電します。通常はこの状態で使用しています。長時間運用の際はさらに5時間充電してFT-817の表示で12.4Vとなったところで充電を打ち切るようにしています。

 ホームシャックでも移動運用でも使える小型のものが良いと考えました。

13.5~16V電源から安全に充電するためのアダプターの試作

電圧制限充電アダプター

 LM350 可変出力の3端子レギュレータを使用しました。回路は、データシートに掲載されているサンプルそのままです。 2015.05.02 加筆


 

R1は120Ωに、他は上記回路図の通りでOK,LM350は絶縁フィルムを挟んでプラねじでケースに固定しました。モニター用のLEDは、このプラねじに当てています。

5kΩは多回転のポテンショメータです。

LEDは、電流制限用に1.5kΩの抵抗を直列に入れました。

C1,C2はケーブルが短いので入れませんでした。


 
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【Tips】

FT-817用 電源プラグを購入する場合の注意点

 FT-817用の電源コネクタを購入する時は、ケーブル付のL型プラグを選択してください。2014.01現在、よく見かける半田付けタイプのL型コネクタ単体は、FT-817NDのアルミダイカストが邪魔してジャックにうまく刺さりませんでした。 2015.09追加修正「ストレートの#2プラグ」もFT-817のダイカストフレームの影響からかしっかり接続できません。(千石で売っている黄色の絶縁プラが見えるL型プラグがついたケーブルが唯一市販品での適合プラグのようです。)