ソミーの部屋 アマチュア無線ルームのロゴ

実践的18650リチウムイオン電池の使用法

 
ページ 6 /11
 

18650並列接続電池パックについて

 ここでは18650リチウムイオン電池の並列接続について扱います。 






18650リチウムイオン電池の並列接続について

 並列接続から書き始めているのには理由があります。リチウムイオン電池を並列接続する場合は、単に並列に接続するだけで一つの大容量電池とみなされる状態になります。 直列接続と違ってセルバランスは不要なため、保護基板の構成も結線も簡素なものになります。
18650リチウムイオン電池 7S3P電池パック

 左は、電動アシスト自転車の24Vニッケル水素電池パックを、18650リチウムイオン電池に換装した際に撮影したものです。構成は7S3Pと呼ばれるもので、3本並列接続にした電池を7セット直列に接続します。この後、ニッケル板をスポット溶接していくのですが、どのようにするのが良いか考えてみてください。正解は、下の写真にマウスカーソルを当てれば表示されます。

 7セット直列(シリーズ)が3本並列(パラ)で構成されている電池パックをこの業界では7S3Pと表記しています。ここまでの作業は、電池を短絡させる心配はありませんが、これから先は要注意です。この先、電池パックの裏側はどういうふうに接続されているのでしょうか。

  上の例では、0.1mm厚のニッケル板を、Yokodai.JPHSW-03スポット溶接機PSW-H3タブ用ワンハンド電極を使用して溶接しています。(HSW-02Aスポット溶接機でも溶接可能です) 


 



ページ 6 /11
 

【Tips】

 この作業から後は、絶対に電池の端子や、保護基板を短絡させないことが要求されます。そのため、作業中にも、こまめに絶縁テープで端子を保護するなど手間をかけてください。電池のショートなら一瞬の”パチ”で済むこともありますが、保護基板の場合はたとえ一瞬であっても素子の破壊に直結します。屋内配線で言えば通電したまま電気工事を行うのに似ています。