FT-817用 外部リチウムイオン電源装置の仕様を考える
ペディションやコンテストなどで利用するFT-817ND用高容量外部電源装置について、
必要な仕様について考え、それをベースに開発された装置について紹介します。
FT-817NDと組み合わせ常時稼働、非常用を兼ねて運用中の外部電源装置
外部電源からみたFT-817NDの電圧・電流特性
FT-817ND(2008年購入)
内部電池電圧 11.6V(817表示)
817設定:430MHz FM,受信,SquON,SP無音,CHG無
測定:817外部電源端子(TektronixDMM4050) |
外部電源電圧 |
外部電源電流 |
817 ON |
817 OFF |
16.0 |
359 |
16.5 |
15.5 |
358 |
16.3 |
15.0 |
356 |
16.1 |
14.5 |
354 |
15.9 |
14.0 |
353 |
15.6 |
13.8 |
352 |
15.6 |
13.5 |
350 |
15.4 |
13.0 |
341 |
15.2 |
12.5 |
298 |
12.4 |
12.0 |
143 |
6.2 |
11.6 |
20 |
1.2 |
11.5 |
2.1 |
1.1 |
11.2 |
1.0 |
1.0 |
10.7 |
0.9 |
1.0 |
10.0 |
0.85 |
0.9 |
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上の表から内蔵バッテリー電圧が11.6Vのとき外部電源電圧を下げていくと
(1)受信時に外部電源電圧が13Vあたりから内蔵バッテリーも供給を開始し
(2)受信時に外部電源電圧が11.6Vでは完全に内蔵バッテリーからの供給に変わる
(3)FT-817の電源OFF,CHG設定なしでも外部電源電圧が内蔵バッテリー電圧より高い場合は、バッテリーにトリクル充電電流(最大16.5mA)が流れている。 |
外部電源から13.8Vを供給し送信状態での電流を調べました
817設定:スケルチON,SP無音状態,SSB送信時はシングルトーン約100%変調
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13.8V供給 |
受信(mA) |
L1送信 |
L2 |
L3 |
High |
430MHz FM |
343 |
1030 |
1200 |
1565 |
2070 |
144MHz FM |
353 |
935 |
1070 |
1365 |
1785 |
50MHz FM |
353 |
948 |
1127 |
1485 |
1800 |
21MHz SSB |
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1900 |
3.5MHz SSB |
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1810 |
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以上の結果より、FT-817NDをハイパワーで動作させる外部電源装置は
13.8Vで連続2Aが安定して供給可能な物が必要とわかりました。 |
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23℃の室内で、13.4Vの18650リチウムイオン電池を使用した外部電源を用いた際、FT-817ND送信時の温度を測定しているところです。430MHzFMでダミーロードを接続した状態で5分間送信後、817電源コネクタ付近で47℃でした。FLUKE Ti100 THERMAL IMAGER
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【Tips】
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