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FT-817ND内蔵リチウムイオン電池の開発


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バッテリーにニッケルタブをスポット溶接します。

 






バッテリー接続にニッケルタブを溶接する理由

 バッテリーにリード線を半田付けしてはいけない理由はご存知の通り、電池の内圧や温度が上がった場合ガスを放出したり、電流を遮断するための安全弁が仕込まれているからです。安全弁については多数の特許が出願されており、プラスチックやゴム製部品を採用もあり様々です。安全にかかわる微妙な部品なのでここは慎重を期すべきでしょう。 

銅線でなくニッケル板が使用される理由 
  電気抵抗 融点
1.5 1084
アルミ 2.5 660
ニッケル 6.2 1455
ステンレス 72 1450

 電気抵抗を考慮すると銅を使いたいところですが、電気を流し発熱で金属を溶かすスポット溶接では、銅の溶接は困難です。抵抗も少なく溶接しやすいのがニッケルです。
(単位や温度など説明は省きますので比較の数値としてみてください)

Yokodai.JP製スポット溶接機による角型リチウムイオン電池をニッケル板で接続
 スポット溶接でも、温度はかなり上昇しますが、一瞬(mS)かつ熱抵抗もあるので問題は起きません。電池メーカーは、スポット溶接もしくは超音波溶接を推奨しています。

 溶接方法は簡単で、溶接したい電池の電極の上にニッケル板を重ね、その上から、スポット溶接機の電極を2本押し付けた状態で溶接電流を流します。一瞬で溶接されます。

① バッテリー本体をしっかりグリップしておくこと。
② ショートしては困るところは、養生テープで保護しておくこと。
③ 溶接するニッケル板はテープで仮止めしておくことです。

  ②は慣れてくると省略しがちですが、思わぬところでバッテリーのショートを引き起こします。パチくらいで済めばいいのですが、最悪、ニッケル板が真っ赤になり危険です。

 

スポット溶接機やニッケルの検索は →

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(3) 

 小型であることと同時に、移動運用で使用するバッテリーである事から堅牢な電源に仕上げることにも留意します。

 

 
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