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実践的18650リチウムイオン電池の使用法

 
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18650単セル用の電池ホルダーについて

 ここでは18650リチウムイオン電池を入れる電池ホルダーについて扱います。






18650単セル用の電池ホルダーについて


18650電池ホルダー

 上は18650電池を押さえるためのフィン付、下はリード付18650単セルの電池ホルダーです。どちらも秋葉原の店頭で購入しましたが、保護回路付の電池は入りませんでした。価格は300円と320円(H25.12.29現在)でした。 

18650(保護基板有となし)をバッテリーホルダーに装着
 保護回路なしの18650を電池ホルダーに装着した状態です。購入時の状態ではバネ圧が弱く接触不良を起こしていて端子に電圧は出てきませんでした。保護回路なしで使う時は用心してください。といってもこのままでは保護基板付も入りません。でも解決方法があります。
<ヒントは最下部のTipsにあります>

 電池ホルダーは、手軽に電池を交換できて良いのですが、電池との接触抵抗+ばね部分の抵抗が問題です。1個から2,3個での直列接続なら我慢できるのですが、電池の個数が多い場合と大電流を取り出す場合には、電池ホルダーは使用できないと考えるのが正解です。以前、1W出力のトランシーバ用に秋葉原の店頭で購入したニッケル水素電池をバッテリーホルダーを利用し10本直列にしたことがありましたが、電圧降下が大きい上不安定で実用になりませんでした。


 HIOKI のLCRメータ・ケルビンクリップにて、ばね部の抵抗(1kHzにてZ)測定したところ107mΩを示しました。0.1Ωということは、4本直列では0.4Ω、3A流せば1.2Vの電圧降下を生じるということになります。電池の接触抵抗を考慮すると電圧降下による損失はもっと大きくなります。
加筆2015.01.18


 マルチメータでも測定してみましたが同様でした。(当たり前か!)抵抗を少しでも減らしたいならばコイルばねではなく、板バネの電池ケースを選ぶべきでしょうね。

 ちなみにφ1.2の半田20mmでも10mΩ程度なので、どれほど電池ケースのばね材の抵抗が大きいかがわかります。 アマチュア的にこの手の電池ケースで10本直列している記事も見かけますが、トランシーバの電源としては使い物にならないのが良く分かります。

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【Tips】

保護回路付の18650を保護回路なしの18650を電池ホルダーに装着する時、私は板バネ部をペンチで少々○○○○います。