WindowsHomeServer運用報告

 更新2009年12月18日 2013年1月 追記

【新着情報】

 2013年1月 この記事も、古くなりました。HomeServerはバージョンアップはしましたが、今も順調に動作し、その間、クライアントのハードディスクを更新する際にも、容量アップ新品交換したディスクにWHSから、システムを含めてすべてを簡単に復元することができました。データについては、テラステーションをさらにテラステーションでバックアップするというシステムも動かしていますが、WHSの信頼性も高く、現在はWHSはそのままに、WindowsServer2010R2 Essentialsを稼働させました。 追って報告いたします。

12月18日 クライアントHDD故障で、HomeServerから復旧するのに必要な時間は!

6月10日 またしても誤ってサーバ外付けUSB接続HDDの電源を稼働中に切断!

6月5日  ネットワークカメラ専用録画プログラムをWHSで動かせるか? 6/10正常動作中

  WindowsHomeServer に「ネットワークの正常性は致命的な状態です」 が発生! <こちら>

 クライアントのディスク完全自動バックアップに魅せられてテストしています。

NASやRAIDの影で、注目されることが少ないWindowsHomeServerについて、実際に運用を開始して解ったことや

私が知りたかったことをまとめてみました。(下はWindowsHomeServerのコンソール画面に表示されるメニューです)

WindowsHomeServer画面

=== インストール時の知見 ===

【ハードウェア条件】
 

  インストール時に少なくともシステム用HDDが1台、80GB以上必要
ディスクが2台以上ある場合、どれをシステムとするかの選択肢はないので、最初に1台だけの状態でシステムをインストールし、あとからデータディスクを追加すると良い。ディスクの追加は、単に接続だけであとは自動なのでもんだいない。ただし追加したデータディスクは自動的にフォーマットされる。

   
【インストール】
 

 Windows2003サーバの表示をはじめ、様々なウインドウが一瞬現れては消えていき、インストール中10回ほどリブートを繰り返す。「インストールが終わったかな」と思っても5回はリブートを繰り返す。この間CDは抜く必要はない。

   
【コネクタをクライアントにインストール】
 

クライアント(ホームコンピュータと呼ばれる)は、WindowsHomeServer Connector ディスクから、コネクタと呼ばれるソフトをセットアップする必要がある。この作業では、WindowsHomeServerのパスワードを要求されるので、管理者が作業した方がよい。「コンピュータがスリープまたは休止モードの場合、スリープを解除してバックアップする」か「電源オンの場合のみバックアップする」を選択することが可能 (私の場合、前者を選択した)
ただし、「一部のコンピュータは、バックアップの終了後、自動的にスリープまたは休止モードに戻りません」とある。

Windows Home Server コネクタの構成の完了 のメッセージでは、「電源がオンになっている場合、または 0:00から6:00の間にスリープ/休止モードになっている場合、このコンピュータは自動的にバックアップされます。」が表示された。(変更可能)

コネクタをインストールしただけだと、「ログオン名が ○○○○ のユーザーアカウントがWindows Home  Server に存在しません。」 というメッセージが出る。

   
【Server コンソールから、ユーザアカウントを追加】
    サーバコンソールへのログインはできる。 サーバにユーザとして登録するローカルPCのユーザ名とログインパスワードは、クライアント(ホームコンピュータ)に設定してあるユーザ名とパスワードと一致させる必要がある。
   
【インストール後のリブートで問題発生!】
 

  Windowsアップデートが自動的に適用になり、55ものアップデートが始まった。1つだけ、InternetExplore8は不要なのでインストールしなかった。その後、バックアップを実施中に、アップデートを有効にするため、自動的にリブートした。その後、WindowsHomeServerコンソールが開けなくなった。このときは理由が分からず、サーバーの再インストールを試してみたが、結局は再インストールでは解決しなかった。

   
【サーバー再インストール】
 

  ・・・システムのパーティションが再インストールされ、ユーザーアカウントは削除、サーバー設定リセット、インストール済みのプログラムは削除されるが、共有フォルダとコンピュータのバックアップは保持される。
再インストール方法は、WindowsHomeServerインストールDVDから起動し、「サーバーの再インストール」を選択すれば自動的に開始される。ここで、「新パスワードを設定する」(あれ、データは残っているのに旧パスワードは確認されなかったような・・・とすると問題では?)

   
【「インストール後のリブートで問題発生」その後】
 


リブート後、サーバでもクライアントからもサーバコンソールにログオンできなくなった。メッセージは「ディスクマネージャが動作していないから・・・」というような物だった。WindowsHomeServerを再インストールするも、リブートすると同様な状態になった。実は、2度ともインストール直後にWindowsの自動アップデートがかかったのだが、2回ともその中の一つだけ(InternetExplore8を)インストールしなかった。このためサーバ画面の、右下にアップデートがある旨表示されていた。ひょっとしてと思い、IE8をインストールしたところWindowsHomeServerの動作が正常に戻り、コンソールが使えるようになった。確定ではないが、自動アップデートを有効にしている場合、ひとつでもアップデートが実行されていないと、WindowsHomeServerは正常に動作しないようになっているのではないかと思う。

   
【教訓】WindowsHomeServerの自動アップデートを選択したときは、全てを受け入れなければならない!

 

=== 運用時の知見 ===

クライアントのアイコン (左から二番目)
  「セキュリティ・アップデートが適用されていないクライアントがある」「バックアップが正常に行われなかった」「ホームサーバの停止」などを通知してくれます。プチネットワーク管理者にとって、非常に便利です。
 
【クライアントのバックアップ】
  これがWindowsHomeServerの目玉で、クライアントのシステムディスクが故障しても完全に復旧できるようになる。
バックアップは自動でやってくれるが、複数ユーザのバックアップを同時進行させることはできない。1台ずつ順次バックアップが進行し
ていく。ここいらへん(一夜のうちに何台もバックアップ出来ない)が、クライアント(ホームサーバに対してホームコンピュータと呼ばれる
)数の上限となってくるようだ。300GBのシステムディスクをもつクライアントの初回バックアップには5時間ほどかかった。2回目は翌
日のバックアップは15分程度で終了した。
 
【ファイルの冗長化】
  ホームサーバーの記憶域に2台以上のハードデ?スクが追加されている場合、共有フォルダの複製が利用できます。共有フォルダの 複製では、共有フォルダの内容を2つのハードデ?スクにミラー化して保存します。そのため、片方のハードデ?スクが壊れた場合でも、 データを失う心配がありません。共有フォルダの作成後に、共有フォルダのプロパテ?から[フォルダの複製を有効化]をチェックする。
もう一つ、共有フォルダのバックアップというのがあり、これはあらかじめ任意のパーティションでフォーマットされたディスクに、共有フォル ダをバックアップする機能である。(複製は、WindowsHomeServerのディスク管理内で有るのに対して、こちらは、Windows標準 のディスク管理なので、他のコンピュータに接続して読み出せると言うことか)
   
【禁止事項】
 


Windows Home Serverでは、通常使用する次の 3つ のツールは使用禁止である。

エクスプローラ・・・・・Windows Home Serverでは、ファイルの位置が仮想化され、読み取り、書き込み、削除などのファイルに対
する操作は、すべて共有フォルダ経由でおこなっている。エクスプローラを使用した直接の操作はデータの損失につながる。

ディスクマネージャ・・・・・Windows Home Serverは、追加されたハードハードディスクを自動的に管理している。ディスクマネージ
ャを使用して、ハードディスクの設定を変更すると、Windows Home Serverではディスクエラーとなり、データを失う恐れがある。

コンピュータの管理(共有フォルダ)・・・・・共有フォルダの管理は、Windows Home Serverコンソールからおこなうこと。コンピュータ
の管理(共有フォルダ)による共有フォルダの作成やディスク許可の変更は、ホームサーバーにダメージを与えます。

つまり、Windows2003Server をWindowsHomeServerに利用しているので、上記の3つはさわられては困る。そこで、
WindowsHomeServerを起動すると、直接マシンにさわらないで、クライアント(ホームコンピュータ)から、WindowsHomeServer
コンソールを使え!とメッセージが表示されるようになっている。

 


<実はこの他にもある>安全のためには、上記のようにコンソールから出来ること以外はやらないことか。

WindowsHomeServer機のコントロールパネル電源管理から、「システムスタンバイ」を設定したところ、指定時間経過後、クライアント画面に「サーバーとの接続が切断されました」旨のメッセージが表示され、WindowsHomeServerが利用できなくなった。このときサーバ機の画面は通常どおりで、コンソールにログインしたらディスクも起動し、電源設定を戻した。WHSは省エネ運転はできないということか。ディスプレイはOFFしておけばいいのだが。

 
【ファイルやクライアントのディスクを回復させる】
    回復には、「ファイル単位の回復」と「ホームコンピュータの復元」がある。「ファイル単位の回復」とは、誤って、任意のファイルを上 書きしたり、削除したりした場合に、そのファイルだけを回復すること。なお、ファイル単位の回復では、別のホームコンピュータのファイルを回復することもできる。「ホームコンピュータの復元」は、ハードディスクの障害などにより、システム全体を失った場合、それを回復する「ベアメタル回復」のこととある。
 
【ディスクドライブの取り外し】
 
説明書に「いつでも可能」という表現があるが、確かにいつでも取り外しウィザードを起動できるが、中のデータを他のドライブに異 動するので、この間(容量によっては数時間)は待たされる。また、この間はホームサーバの共有ディスクへのアクセスは出来ず、クラ イアントのバックアップもできない。バックアップ実施中の場合は、中止される。このとき「ディスクドライブの取り外し」が完了しても、バ ックアップは中断されたままで、次に自動バックアップが開始されるか、手動バックアップを起動するまで、自動的に再開されることは ない。
   
【バックアップ途中でユーザを切り替えた場合(Vista)】
  問題なくバックアップを継続する。
   
【バックアップ途中でユーザをログオフした場合(Vista)】
  問題なくバックアップを継続する。
   
【バックアップ途中で電源をOFFした場合】
    途中でのバックアップは中断されるが、状態を保持しているので、再バックアップ開始時にはそこから再開される。
バッテリー電圧低下で中断された場合も同じ(当然といえば当然だが)
   
【誤って外付けUSBストレージを取り外してしまった場合】・・・危険なので外付けドライブの使用は控えた方がよい!
 
サーバ及びクライアントの画面に、問題が発生した旨のメッセージが表示される。再接続して問題が有る場合は、フォーマットが必 要であるというような内容も書かれていたが、再接続したら問題もなく復旧した。(運が良かっただけの話かも知れないが)
   
【ネットワークカメラ専用録画プログラム Panasonic BB-HNP11を稼働すると】
 

 今回WHSを使用する目的の2つ目であるネットワークカメラの映像を録画することを試してみました。サーバのコンソールからエクスプローラでファイルを直接操作することを禁じている点で、この作業がWHSに何をもたらすか検証します。

(1) インストールは問題なし。

(2) 問題は録画する画像の保存先だが、とりあえず規定値のC:\Program Files\Panasonic\NCR2 のままにした。 ここが、一番問題が起きないような気がして・・・

(3) WHS上で録画を開始・・・現在のところ異常なし(6月5日)

(4) クライアントからWHSのコンソールを開く ・・・ ウィンドウの書き換えなど、明らかに動作が遅くなっているが、 これはWWHS機がPentium4 2.4GHz なので、そんなものかなという感じです。(6月5日)

(5) 録画プログラムを完全に停止してから、WHSをシャットダウンした。再起動すると録画プログラムは通常通り起動時に常駐している。・・・・正常(6月5日)

(6) WHSでTeraStationにネットワークドライブを設定し、そこへ録画プログラムから自動バックアップを設定した。

6月10日 正常稼働中、クライアントのバックアップも正常に行われています。

6月11日 WHSで自動WinodwsUpdateが動き再起動されたため、録画プログラムが停止していた。要対策!

6月18日 問題発生:保存先はWHSのシステム領域(20GB)にとられているため、容量が不足となったので、
C:\Program Files\Panasonic\NCR2内を消去して、直接TeraStationをWHSのネットワークドライブに
       割り当てて、そこへ保存するように変更した。
WHS内蔵ドライブより読み出しが遅くなったので、録画画像の閲覧が少々もたつくが我慢。

12月18日 半年間の運用で、保存先のディスク容量さえ管理できていれば問題なしと判断しました。

=== クライアントHDD故障で、HomeServerから復旧(レストア)するのに必要な時間は? ===

【結論】完全に(システムを含め)”クライアントHDD”が復旧できました。ただし、とても(まる1日)時間がかかる!
Webでは、Endeavor SV120hから「クライアント40GBのHDDを、22分でレストア完了」という報告もあったが、
半年ほど使い込んだHomeServerと830GB使用の1.5TBHDDのレストアには24時間必要だった。
しかし、これだけ時間がかかっても、「1日経てば完全に元通りになる」というのは本当にありがたい。

マシン環境 クライアント WindowsXP sp3 Core2Duo2.4GHz 4GB RAM HDD 1.5TB うち830GB使用 LAN 1000BASE
HomeServer sp2 Petium4 2.4GHz 1GB RAM HDD 360GB+1TB(USB2.0接続) LAN 100BASE

クライアントPCのHDDを、新品(未フォーマット)の1.5TBに交換し、これに前DISKの復旧を試みた。クライアントPCに”WindowsHomeServer Restor Disk"を挿入しCDから起動したところから記録をはじめました。

12月16日

13時42分
Restore
作業 開始

 
CDから起動中 復元ウィザード

12月16日

13時44分

 
言語の選択
ハードウェアの検出(続行をするだけ)

12月16日

13時45分

 
ネットワークデバイスとHDDを検出(このとき検出されないと手動でインストールが必要)

12月16日

13時46分


サーバパスワードを入力する
復元するPCを選択

12月16日

13時47分


どの時点のバックアップから復元するか選択 新品のHDDだったので、ここで初期化する

12月16日

13時48分


HDD初期化のためディスクマネージャを起動する
おなじみの画面、ボリウム選択を間違わないように
 
ドライブ文字は、Cが選べないので、とりあえず適当に 元の画面に戻る。今度は次へ進める

12月16日

13時53分
(左)

14時8分
(右)


この段階%表示で喜んではいけない。準備段階です。他のPCのバックアップが入ると、多少待たされる

12月16日

14時9分
(左)

14時11分
(右)


復元開始! 終了まで ”1日0時間3分” このあと、数字が変わるが、この値が結構当たっていた!

12月16日

14時33分
(左)

18時6分
(右)


終了まで "7時間43分” と出ているが これも減ったと喜んではいけない  次の表示では 15時間18分

12月17日

01時01分
(左)

14時11分
(右)


やっと、あと 1時間27分 となった           文言を「復元がやっと完了しました」修正して欲しい
復元中の状況
   
HomeServer CPU使用率 70%               HomeSever ネットワーク使用率 70%  
  省エネのためCPUは我慢するとしても、ネットワークは1000Baseにしたほうが良さそうですね。
   demigrator.exe がCPUをほぼ占有していた(70%)
  ※復元処理中でも他のPCのバックアップは実施されていた。
※デフラグで見たディスクの使用状況は、レストア前のディスクとレストア後のディスクで一致していた。

 

 

 【クライアント(ホームコンピュータ)のバックアップについて】

【自動バックアップの機種別状況報告】
  (1)WindowsHomeServer側では、コンソールのバックアップの表示→バックアップの管理で、「自動的に管理」を設定
(2)クライアント側は、自動バックアップする時間帯(規定では0時から6時)の間、ONにしておくか、「バックアップのためにこのコンピュータのスリープを解除する」を設定し、スリープ状態にしておく必要がある。
   
Dell
デスクトップ機
WindowsXP
5/20 クライアントはスリープ状態から自動バックアップされたが、バックアップ終了後、スリープ状態には
     戻らず、ログオン画面のままになった。
5/25 スリープ状態から正常にバックアップされ、スリープに戻った。
Shuttle
(SD37P2)
Core2Duo2.4G
4GBMemory
WindowsXP

5/20 電源ONにはなるが、自動バックアップされず、PCはフリーズしていた。
クライアントのWindowsHomeServerアイコンは「接続されていない」状態がしばらく続いたが、
     コンソールには接続できた。このマシン自体の問題かもしれない。(時々正常にシャットダウンできない)
5/25 午前2時、スタンバイ状態で就寝したところ、午前3時に自動バックアップ完了、スタンバイ状態となった。
6/ 2 午前0時、休止状態で就寝したところ、午前2時に自動バックアップ完了、休止状態に戻らず。
6/ 3 バックアップ中は、SYSTEMでBackupEngine.exe がCPUを10%~35% メモリ117MBを占有していた。

東芝dynabook
MX/495LSBB
無線LAN接続
WindowsVista

5/24 WHSをインストールしたユーザでスタンバイ状態から、自動バックアップ正常終了。
5/25 無線LANをOFFしていたため、自動バックアップせず。
5/26 午前3時、自動バックアップ正常終了。(WHSをインストールしたユーザでロック・スリープ中)

SonyVAIO
Windows2000

Windows2000は、対象OSではないので使用不可。コネクターソフトもインストールできない。
Windows98もMeも、もちろん95も対象外!
   
【自動バックアップの問題いろいろ】
6/1

①クライアントのバックアップ中に、そのクライアントをシャットダウンしたらどうなるか。
・「バックアップ中にエラーが発生しました」メッセージがサーバから発せられ、さらに”ネットワークの正常性”アイコンは「○○○(クライアント名)バックアップエラー」のため「ネットワーク危険」の状態となる。これを解除するには、WHSサーバコンソールから「この問題を無視する」にチェックを入れる(と消える)。

  ☆ここは、せめて「ユーザによりバックアップ中断されました」くらい出して欲しいとは思うが、無理かな。
   
 

いずれにしてもバックアップ中のPCは、キーボード入力も局単位遅くなり、平行して作業をするのは辛い。
やはり、人間がスリープしているときにバックアップさせるに限る!

 

 【WindowsHomeServerにエラー発生

【ネットワークの正常性は致命的な状態です】
 

5/19クライアントを起動したら、「ネットワークの正常性は致命的な状態です」とWindowsHomeServerのアイコンが真っ赤になっ ている。
  前の日にやったことは、①WindowsHomeServerに1.5Tのドライブを内蔵で追加したことと、②問題を起こしたクライアントのBIOSで時計を設定し直し、③ BIOSのブートセクター書き込みプロテクトをONにしたこと、④内蔵HDDも1台取り除いたこと、それと、⑤業務終了時(午前4時)直前にHUBの電源が落ちたこと。

  <その結果>① 全てのクライアントのバックアップファイルが失われた。
           ② 共有フォルダ中のファイルには影響なかった。
   
  (1)クライアントからコンソールを開こうとするがサーバに接続できない。
   
  (2)サーバ機からログインすると、「C:¥fs¥M¥Mftのためのデータを保存できなかった。データが損失した。原因はコンピュータの 故障かネットワーク障害。このファイルを保存しろ」と出てきた。
   
  (3)サーバ機からコンソールを開こうとすると「WindowsHomeServerコンピュータのバックアップはエラーが発生したため閉じられま した。このエラーは2009/05/19 9:07 に発生しました。」と表示られ「記憶域の表示」は「WindowsHomeServerコンピュータのバ ックアップサービスが実行されていない」といって動かない。また、先ほどのファイルも参照不可能。再起動を促される。
   
  (4)WindowsHomeServerを再起動すると、「WindowsHomeServerコンソールを前回開こうとした際にある機能で問題が発 生しました。問題が解決しない場合は製品サポートの問い合わせてください。選択肢は「再起動」と「スキップ」で、サポートに問い 合わせる場合は、スキップを選べと有るが「再起動」する。
   
  (5)WindowsHomeServerを再起動しコンソールを起動するが、やはり「バックアップサービスが実行されていない」のでNG。「設 定・バックアップから「バックアップデータベースの修復」を行うことにした。
   
  (6)「サーバの記憶域を開き見つからないドライブを削除して再度つなげ」と言うメッセージに従い、   このとき3つあるドライブのうちシステムディスクはOK,外部USBドライブ(ここは1T以上入っている)もOK、昨日追加した内蔵 ドライブが「見つからないドライブ」として見つかったのでこのドライブを削除(9:30~10:20終了)。「ハードドライブは正常に取り 外されました」(見つからないドライブが正常に取り外されたの意味が分からん)
   
  (7)「見つからないドライブ」ここで本当に見つからなくなったので、WindowsHomeServerを再起動する。
   
  (8)再起動した状態で、クライアントには「サーバに接続されていない」というメッセージ、ログインすると「致命的な状態】メッセージ
   
  (9)サーバからコンソールをひらくと、当該クライアントが「まだバックアップされていません」という。が記憶域の表示は正常な状態の 戻った。
   
  (10)ファイルの状態を確認すると "共有フォルダ”のファイルはOK ”全クライアント4台のうち、当該クライアントを含め3台分のバックアップ が失われていた” 壊れ方としては妥当か。これは障害が起きたときに、外付けHDDから増設した内蔵HDDへコンピュータのバック アップファイルが転送されていた可能性とある。また、共有フォルダは安全性が高いが「クライアントのバックアップはいざとなれば本体があるや」 を示しているのではないか。(昨夜HDDのランプは忙しく点滅していた)
   
  (11)ここで、手動で当該クライアントのバックアップを開始した。クライアントのアイコンは赤からグレーになり、「バックアップの進行中 」になった。バックアップは差分ではなく、初回のフルバックアップの状態で動いている。 (10:30~11:40終了)結果的に以前のバックアップファイルが残っていたらしく、当初の進行状態(1時間で12%)より早く終了した。
問題なのは、サーバのコンソールでは正常にクライアントのバックアップが完了したにもかかわらず、当該クライアントのアイコンは、相変わらず「真っ赤」でネットワークは致命的な状態です。になったままである。
   
  クライアントからコンソールを立ち上げると、致命的なままなので、状態がリセットされていないのかもとおもい、ボタンをクリックすると、「修復」がある。なろほど、勝手にやったのがまずいのかと、再度修復を指示する。
   
 

しかし、「データベースが修復された後、整合性チェックにパスしませんでした。WindowsHomeServerがこのエラーから回復するにはバックアップデータベースと全てのバックアップを削除することが必要な場合があります。」選択肢は「全てを削除」と「終了」しかない。クライアントのバックアップは取り直せばよいので迷わず「すべて削除」すると、1分ほどして、「ネットワークは正常」のグリーン表示に戻った。

   
  (12)作業が遅れたが、増設した内蔵ドライブが見つかったので、記憶域に追加した。
   
  (13)バックアップに登録されていたコンピュータ4台のうち2台の設定が失われていたが、コンソールから回復できず、クライアントで、コネクタソフトを走らせ、再登録する必要があった。
   
   
  <問題の発生原因>9:07の時点で、エラーが起きたと記録されていたが、昨夜クライアントを休止させる以前に当該クライア ントのバックアップが開始されており、その途中でネットワーク障害(実際に一時HUBの電源が落ちた)が発生他のではないかと推察している。、今朝9:07分にク ライアントを起動した時点でエラーが記録されたのかも。とするとバックアップの実施中にネットワーク障害が起きると、その時 使用しているドライブに異常が発生する可能性が高いということになる。
   ドライブを一旦削除し、再度追加すれば記憶域は正常に戻り、バックアップも一部戻ったが、バックアップデータベースに不整合があれば結局はバックアップを失うことになる。

 

 

=== 結論と疑問 ===

【使ってみたいと思うか】
    クライアントの自動バックアップは、何にもましてありがたい。運用開始三日目にしてバックアップ中にLANをダウンさせたため、全クライアントのバックアップを失ったが、共有フォルダは大丈夫だった。共有フォルダの安全性が確認されるまでは?なので、TeraStationのデータバックアップ用に利用することにした。
※ クライアントの自動バックアップはありがたいので使いたい。(WANからのアクセスは試していない)
   
【無線LAN接続の問題点】
    (1)コンソールを含めて無線LANでも動作する。
(2)「バックアップのためにこのコンピュータのスリープを解除する」に設定していても、クライアントを休止中に
     バックアップ開始できな い。  クライアントに電源が入っているならば問題なくバックアップを開始できる。
    (WakeUpLANが効かないから当然か)
   
【WindowsHomeServerにRAIDは無用】
    理由1 クライアントのバックアップについては、WindowsHomeServerが故障しても、クライアント本体が生きている。
理由2 WindowsHomeServerにある共有フォルダは、WindowsHomeServerのデータディスクを2本以上搭載する
       ことで2重化(RAID1同等)される。ただし、HomeServer自体の故障に備えるためにはHomeServerの
バックアップが必要になる。(これはRAIDのNASでも同じだが)
理由3 RAID導入によりWindowsHomeServerのディスク管理が複雑化して、再インストールの際は手間が増える。
RAID0が欲しければESATAなどの高速インターフェースでRAID化された外部ディスクを接続した方が良い。
   
【現時点での疑問】
 

  (1)WindowsHomeServerのマザーボートが壊れた時は、別のマシンに、ディスクを移設し、システムだけ
     DVDから「サーバーの再インストール」をすれば復活するのか?また、データディスクだけ他の    WindowsHomeServerに移せるのか?

 (2)WindowsHomeServerにある共有フォルダは、複数ディスクにミラー化されるが、ディスク容量の差に
    よって、複製を他の ディスクにもてない場合は、どの時点でどんなメッセージが出るのか?